ほこたて やらせの決定的映像 【削除注意】

ほこたて やらせの決定的映像 【削除注意】

バラエティというより、TV全般的にやらせはつきものです。笑いの歓声を足したり、出演者が笑っている映像を別のシーンで差し込んだり、基本的には視聴者がより楽しんで見れるように改編するわけですね。

例えば3時間収録したものを1時間番組にするためには、2時間分は切らざるを得ないわけですから、その2時間は消えるわけで、本当はその2時間を見ないとその場の全貌は分からないということになりますが、1時間に収めないといけないから2時間は切るわけです。では最初から1時間収録して1時間放送すればいいのでは、または生放送でやればいいのでは、となりますが、構成上の問題以外に、基本的には「つまらない」内容になる可能性があるからそれはしないわけです。

音楽にしても、うまく演奏できたテイクを使うわけですよね。全て一発録りして失敗しまくったものを最終版として発表する人はそういません。10回演奏してうまくいったものを使う。さらに言えば、うまくいったテイクを繋ぎ合わせたりします。映画でもドラマでも、根本的にはそれと同じ理屈です。

なので視聴者に楽しんでもらえるものを制作するためには、見やすく、楽しめやすくする、改編する、編集する、演出する、というのは当然のことなわけです。

ただし、面白くないものを面白くするように編集できるということは、編集次第ではいかようにも出来てしまうところもあって、例えばAさんが話した後にBさんが笑い、Cさんは笑っていないカットを入れたとします。それを2~3回繰り返すと、CさんはAさんを嫌いなのではないか?と思わせることが可能です。Cさんが笑っていないカットは、VTRを見ている時などの全く別のシーンだったとしても、それをAさんが話した後に入れるだけで、Aさんの話を聞いた後のCさんのリアクションになってしまうわけで、また、Cさんが「Aなんか大嫌いなんですよ。なんちゃってあはは」と冗談を言ったとします。それを「Aなんか大嫌いなんですよ。」でバスっと切ってしまえば、完全にAとCは仲が悪いという構図を捏造することが可能です。

なので、楽しんでもらえるように加工・編集する制作サイドというのは、そこの取り扱いを間違えると大変なことになるというリスクを忘れてはいけません。演者からクレームが来ることもありますし、タレントであれば局と事務所、つまり内輪でもみ消すことはできても、今回のような一般人を扱う場合や、そもそも「ほこたて」のような真剣勝負を売りにしている番組だと、こういったことをすればいずれ打ち切りになるようなことは予見できたと思われます。

視聴者は、全てを見せろとは思っていないと思います。多少の台本や脚色や演出はあって然るべきと考えているし、結果それが面白い内容に見えるのであれば、そんなに気にしません。が、「ほこたて」はどちらが勝つか、というところを面白味としているので、そこがやらせだとしたら、視聴者も黙っていません。バラエティ番組のフリートークで、事前に「今日こんな話振るから」と事前に打ち合わせがあって、「やらせだ!」と怒る人もいないでしょう。FUJIWARAの原西さんに、「今日これ振るから、そしたらあのギャグやって」と事前に話していて、「やらせだ!」とは誰も言いません。が、相撲やサッカーなど、スポーツの試合で、事前にもう勝敗を決めていたことが発覚すれば観客は当然怒ります。この「ほこたて」も、スタジオのタレントらがみんな先に結果を分かっていたとしても、特別怒らないと思いますが、この番組の見どころであり、根幹である「どちらか勝つのか」という真剣勝負そもそもが噓であれば元も子もありません。

この勝負は、今回告発に至ったこの広坂さんと女性スナイパーの戦いだったのに、男性スナイパーとの戦いになっています。女性スナイパーはルールを無視してラジコンを撃ち倒し(試合開始前にいきなり撃ち込んだ)、勝負は無効試合になったというのが広坂さんの告発で明らかになったわけですが、O.Aはご覧のように男性スナイパーとの戦いになり、しかも広坂さんが負けたことになっています。冒頭、広坂さんと男性スナイパーが対峙するシーンは、女性スナイパーがもし破れたら、俺が出て行くぜ、という光景だったそうですが、こう編集されると、男性スナイパーとの勝負の前の挨拶のように見えるわけですね。また、女性スナイパーは途中一瞬映るので分かると思いますが、黒のタンクトップを着ています。1:27のシーンで上にいますが、1:57のシーンでは下にいます。なので、1:27のシーンがおそらく当初広坂さんと戦った時の画なのだと推測されます。さらに、2:22でラジコンが打ち倒された時、タイヤはそのままですが、2:30ではタイヤまで外れています。こうして見るとかなり辻褄が合わない映像なんですね。

この男性スナイパーが撃っているシーンは無効試合になった後別撮りしたんでしょうか。そうすると完全に一人芝居をしているということになります。または、後半3発撃っていますが、これ全部動きと表情も目線も同じなので、もしかしたら撃った画は一つだけで、それを3回繰り返すことで、3回撃っているように見せているだけかもしれません。

絶対にバレない隠蔽と、絶対にバラす告発の戦いは、告発が勝利し、番組が終わったという結果となりました。